就活とキャリア形成日記


このサイトは「新卒/未経験者」の方が、自らの力で主体的に就職選択ができるようなヒントと考え方が中心です。

4,000人以上の就職を支援してきた就職活動ノウハウと、100社以上の採用コンサルティングをしてきたノウハウを掛け合わせた「就活攻略完全版」をお伝えします。

就職(転職)活動でなかなか上手くいっていない方や、入社した会社に違和感を抱いて転職を考えている人のお役に少しは立てるかと思っています。


【21卒】大手就職ナビの掲載数推移からみるコロナの影響(学生と企業の声)・続編

3月1日に就職ナビがオープンして2か月が経ちました。

 

前回は、4月2日に「【21卒】大手就職ナビの掲載数推移からみるコロナの影響(学生と企業の声)」ということで、書かせていただきました。

https://san3284.hatenablog.com/entry/2020/04/02/211445

 

日経新聞に出てわかっているだけで、こんなに融資要請をしています。

三菱自動車 3000億円

日産自動車 5000億円

トヨタ自動車 1兆円

Jリーグ 200億円

JAL 3000億円

ANA 1.3兆円

三越伊勢丹 800億円

リクルートHD 4500億円

 

しかも、1月~3月期で、こんなにも赤字が出ています。

オリエンタルランド 41億円

JR東日本 463億円

三越伊勢丹 110億円

サガミHD 13億円

三菱自動車 260億円

JAL 233億円

ANA 594億円

 

この2ヶ月で、日本経済に大きな影響を与えたコロナウイルスですが、新卒採用にも大きく影響を与えています。 

 

ここでは前回に引き続き、掲載社数や説明会予約受付社数の推移データを見ながら、

実態はどうなのか、というのをお伝えします。

※対象就職ナビはリクナビマイナビ、キャリタス、あさがくナビの4つです。

 

掲載社数と説明会受付予約社数の推移

まずは下記の推移をみて考察します。

掲載社数の推移

リクナビ

3月1日時点:24562社

5月1日時点:24349社

※2ヶ月で213社減

 

マイナビ

3月1日時点:25890社

5月1日時点:26492社

※2ヶ月で602社増

 

■キャリタス就活

3月1日時点:16870社

5月1日時点:18779社

※2ヶ月で1909社増

 

■あさがくナビ

3月1日時点:2101社

5月1日時点:2253社

※2ヶ月で152社増

説明会予約受付社数の推移

リクナビ

3月1日時点:8411社

5月1日時点:6038社

※2ヶ月で2373社減

 

マイナビ

3月1日時点:15009社

5月1日時点:6647社

※2ヶ月で8362社減


 

2ヶ月経ってみて、説明会予約受付がのべ10735社減少しました。

「求人1.39倍、3年半ぶり低水準 解雇・雇い止め2000人増」と日経新聞にも取り上げられていました。

段々と景気が悪くなりそうな足音が近づいています。

企業や学生の声

実際に学生、企業でそれぞれどのようなことに困っているのか、

実態はどうなのか、というのを聞いてみました。

学生の声

・全然選考が進まないので、何をしたらいいのかわからない

・説明会や面接が全部延期になったので面接をしたことがなく不安

・周りの就活生がどうなっているのかわからないので、より一層置いていかれているのではないかと思うと焦る

・このまま行くと就職できないのではないかと思う

・実家に帰っているため、Webで選考している企業しか受けられないから限られてしまう

企業の声

・5月から説明会を再開しようと思っているが、緊急事態宣言が延期されるかもしれないからまだ不透明なところが多い

・Web化を進めて面接を実施しているが、学生の表情がわからないため、合否の判断が付けづらい

・正直、Web説明会だけでやっているので、企業理解が浅い学生が多い

・もともと5月に説明会再開予定だったが、6月に延期することに決めた

・売上減少に伴い、当初は採用する予定だったが、採用しない方針に変えた

 

前回の学生側と同様、不安や心配が増しているのだが、5月に面接が予定されている方も多くいたため、「面接での不安」というのが多くありました。

 

また、企業側では、Web化を進めた上での障壁が出始めてきました。

Webだと学生の表情がわかりづらい、企業理解が浅いなど、入社後GAPに繋がりかねない要因も出ています。

コロナ禍での就活の進め方

では、これから就職活動をする学生はどうしたらいいのか。

オススメは以下の2つです。

  1. 企業の探し方を変える
  2. 長期的なキャリア形成を考える

それぞれ解説していきます。

1.企業の探し方を変える

リクナビマイナビの説明会予約受付がこれだけ減っているので、

別の手段を探さないといけません。

しかも、大手ナビサイトで見つけたとしても説明会をやっていない、

ということも最近増えて来ています。

 

そこで、別の切り口で考えると、

最近上場企業の掲載求人数(753社)が増えてきている「OfferBoxや、

大手企業の導入数が増えてきている「キミスカ」は良いかもしれません。

 

企業からオファーが来るサイトなのですが、

オファーが来る=採用をやっているということになるので、企業を受けることができます。

 

あわせて読みたい記事 

 

2.長期的なキャリア形成を考える

「一番行きたかった業界が採用を中止して、選考に進めなかった」ということが起こり得ます。

実際に就職氷河期に就職活動をしていた方に聞くと、出てくる言葉です。

 

その際は、1社目ではなく、2社目で行くためにはどのようなスキルや知識、

経験を積めば転職できるかを考えましょう。

 

今や終身雇用制度が崩壊し、1社で長く勤める、というのがなくなりつつあります。

その上で、将来的に自分のやりたいことを叶えるためには、

どのような道のりで行けばたどり着けるのかを考えて就職活動をすることをオススメします。

まとめ

全体的な社数は減っていますが、採用を増やしている業界もあります。

実際の声でも不安な声がありましたが、悲観する必要はありません。

 

コロナ禍での就活の進め方のオススメは以下の2つです。

  1. 企業の探し方を変える
  2. 長期的なキャリア形成を考える

 

コロナウィルスという大変な状況の中、今できることをしっかりとやりましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。