せっかく内定をもらって入社したのに、ブラック企業だった。
入社する前から気づいておけば、まだ別の会社に行けたのに、と後悔する方が多くいます。
また、入社したときは納得して入社してても、入社後に後悔する人がいます。
一番もったいないのは、すぐに離職してしまうことです。
ここでは、会社説明会の中で、どのポイントを見ればブラック企業を見極められるか、
というのを100社以上採用コンサルティングした経験からお伝えします。
そもそもブラック企業とは
実際に「ブラック企業」というのは、定義は人それぞれです。
厚生労働省は正確に定義してはいませんが、よくあることとしては、
・給料が低い(法律で定められている最低賃金を下回っている)
・長時間労働(残業時間100時間以上)、残業代が出ない
・有給休暇が取れない(申請しても却下される)
などが挙げられます。
これはネットの評判を見ても嘘か本当かわからないところです。
実際に評判を書くアルバイトもあるのも事実です。
一番初めに企業と会う「会社説明会」で分かれば、リスクなく企業を選べます。
様々な企業のコンサルティングをしている視点から、
会社説明会で次の3つを見ておけばある程度わかりますので、参考にしてみてください。
会社説明会で見るべき3つのポイント
会社説明会で見るべきポイントは以下の3つです。
- 説明会をしている人に覇気・元気がない
- やたら社風が良いと話す
- 労働条件のことを話さない
それぞれ解説していきます。
1.説明会をしている人に覇気・元気がない
そもそも学生の前に立つ仕事をしている以上、良く振舞おうとするのは常ですが、
それでも「楽しそう」と感じないのは、疲れている証拠です。
業務的になっているように感じたら、
「あ、ここは採用に力を入れていないんだな」と思っていただいて大丈夫です。
採用に力を入れていない ≒ 人を育てる気があまりない
という企業は多いです。
新卒採用は、素人で未経験を採用して育てていくのが大事なので、
そこに関心がない企業に入社したら大変なことになります。
これは面接を受けて行く中でも同じです。
面接を受けていて、面接官が「楽しく働いてそう」と感じれば、
仕事にもやりがいを感じている人が多い傾向にあります。
また、仕事にやりがいを感じている人が多ければ人間関係が良好なケースが多いです。
2.やたら社風が良いと話す
「アットホームな雰囲気です」「風通しの良い社風です」などなど、よく聞くフレーズです。
ただ、「会社」の「風」と書いて「社風」なので、
実際に入って感じてみないとわかりません。
その社風をものすごく推すということは、
それ以外に魅力がないという可能性があります。
事業内容から見る会社の強み、会社の成長性、
仕事内容など、他に具体的なアピールポイントがないと、社風のみになります。
根本的に「社風が良ければ多少の重労働も頑張れるでしょ!」という考え方があるかもしれません。
「社風だけ」を魅力として挙げる企業は、気を付けた方が良いでしょう。
3.労働条件のことを話さない
一番聞きにくいことですが、一番気になることです。
それを説明会の時点で伝えるのは、企業としてもリスクになり得えます。
「離職率」「初任給」「平均残業時間」「有給休暇消化率」
「平均勤続年数」といったところでしょうか。
労働条件について触れない企業は、
もしかしたら何か隠したいことがあるのかもしれません。
逆にあえて企業から伝えるということは、やましいことがないという証拠になります。
ただ、間違えてはいけないのは、数字を正しく理解することです。
離職率も母数によって見方が変わります。
同じ離職率10%でも、200人入社して10%なのか、
10人入社して10%なのかだと離職の内容が変わってきます。
平均残業時間も同じです。
「繁忙期」と「閑散期」の平均で出しているため、
それぞれどれくらい残業するのかも知らないといけません。
説明会ではすべて伝えてくれるとは限らないので、
説明会後に少し時間をいただいて聞きに行くのでも良いでしょう。
内定後面談で最終判断しよう
今回は会社説明会の時点でわかることをお伝えしましたが、
一番事細かに聞けるタイミングは、内定後の面談です。
特に、人事ではなく現場で働いている社員に聞くことがオススメです。
実際に入社後にやる仕事は人事ではなく、現場で働くことになります。
人事と現場でGAPが起きている可能性もあるので、
現場の1年目に聞くことで実態がわかりやすく表れます。
内定をいただくと、企業は不祥事を起こさない限り内定取り消しできません。
まずは内定を取ってから判断する、というのが一番良い方法です。
参考にしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。