就活とキャリア形成日記


このサイトは「新卒/未経験者」の方が、自らの力で主体的に就職選択ができるようなヒントと考え方が中心です。

4,000人以上の就職を支援してきた就職活動ノウハウと、100社以上の採用コンサルティングをしてきたノウハウを掛け合わせた「就活攻略完全版」をお伝えします。

就職(転職)活動でなかなか上手くいっていない方や、入社した会社に違和感を抱いて転職を考えている人のお役に少しは立てるかと思っています。


就職活動のチェックリスト:入社前に確認しておくべきこと

せっかく時間をかけて就職活動を行って入社した会社。

その会社とミスマッチが起きて離職してしまったら頑張りが水の泡です。

 

ただ、会社説明会や面接では部分的しかわからないため、聞くことが難しくなります。

そのため、内定後の面談が聞きたいことを聞ける一番のチャンスです。

 

よくある離職の原因で特に多いのが、この3点セット。

 

「労働条件が違った」

「将来的にここで働くイメージがわかなかった」

「自分の望んでいる仕事ではなかった」

 

ここでは、入社前に確認しておくべきことで、チェックリストをまとめました。

確認する際は、参考にしてみてください。

ミスマッチが起こりやすい3つの理由

新卒は3年で30%の人が辞めるとずっと言われてきており、

入社後のミスマッチは減るというよりむしろ増えてきています。

 

ミスマッチが起こりやすい理由は以下の3つです。

  1. 就活は本音を隠し、良いところのみをアピールするため
  2. 経験したことのない仕事を選ぶため
  3. 企業は人で成り立っているため

それぞれ解説していきます。

1.就活は本音を隠し、良いところのみをアピールするため

就職活動において、企業の人事も就活生も、

入社してもらうため、内定をもらうためにアピールをします。

 

企業の説明会は、ある意味広告と同じなので、

いかに学生を魅了付けできるかという観点で言葉を選びます。

学生も内定を取るために、多少内容を盛ることもあるでしょう。

 

そのため、企業も学生もお互いに悪いところを見せたら人は集まらないし、

内定も取れなくなってしまうため、やめたくてもやめられないのが事実です。

 

ないものをあると見せたらだめですが、

あるものを1ではなく10として見せる分には大丈夫という方もいます。

 

お互いに本音で話せばいいのですが、

それもまた難しいためミスマッチが起きてしまいます。

2.経験したことのない仕事を選ぶため

これは一種の博打みたいなものです。

例えて言うなら、

中学の時に何もイメージができていない中で部活動を選ぶのと同じ状況です。

 

友達が野球をやっているからと言って野球部に入ったら、肩が弱くて試合に出れなかった

全然絵を描くのが好きではないけど、楽そうだから美術部に入ったら楽しかった

テニスに興味なく入ったら、顧問がものすごく怖くてすぐに辞めた

 

など、ガチャみたいに当たり外れがあります。

 

仕事もある程度のイメージはできるものの、経験していないため、

当たって長く続くか、外れて辞めるのかは入ってみないとわかりません。

 

そのため、一定の割合(30%)で辞めてしまいます。

3.企業は人で成り立っているため

当たり前のことですが、上司になる人、同じチームになる人、同期など、

一緒に働く人は入社後にしかわかりません。

 

仕事をする以上、人とのかかわりは避けては通れないため、

いつ誰と仕事をするかわからないのは、不確定要素が多すぎます。

 

そのため、人事は好印象で一緒に働きたいと思ったが、

配属先の上司とは合わずに辞めてしまうということも出てきます。

ミスマッチは防げるものと防げないものがある

ミスマッチは事前に知っておけば防げるものもあります。

防げるもの
  • 労働条件
  • 福利厚生
  • 業界の将来性など
防げないもの
  • 仕事内容
  • 人間関係
  • 社風・企業文化など

どうしてもミスマッチを0にすることはできません。

ただ、限りなく減らすことはできます。

チェックリスト

ミスマッチを防ぐために、どんな観点でチェックすればいいか、

チェックリストを作成しましたので参考にしてみてください。

労働条件

☑初任給はいくらか(月給か年俸か、基本給はいくらか、みなし残業はいくらか)

社会保険(雇用、労災、健康、厚生年金)は完備されているか

☑手当はどれくらいもらえるのか(※条件も確認する)

☑賞与は出るのか

☑昇給・昇格はあるのか

☑年間休日はどれくらいか(年によって変動する場合有)

☑試用期間はあるか

☑勤務地はどこか

☑転勤があるか

☑平均年齢はどれくらいか

☑平均勤続年数はどれくらいか

離職率はどれくらいか

☑離職の理由は何か

☑教育研修制度は何があるのか、どれくらいあるのか

☑残業時間はどれくらいあるのか(繁忙期、閑散期)

☑有給休暇消化率はどれくらいか

☑産休育休取得率はどれくらいか

☑女性役員、管理職はどれくらいいるのか

☑福利厚生は何があるのか

☑従業員は何人か

☑設立してから何年経つか

将来・働く環境

☑自分の望むキャリアアップはできるか

☑自分の望むスキルアップはできるか

☑やりたい仕事がいつできるか

☑会社の業績は伸びているか

☑利益は出ているのか(営業利益率、経常利益率)

☑どんなビジネスモデルか

☑何を強みにして経営しているか

☑30代の年収、40代の年収、50代の年収はどれくらいか

☑上司や先輩は自分と合いそうか

☑経営者や役員は尊敬できるか

☑業界の成長率はどれくらいか

☑人事・評価制度は明確か

☑社風は自分の望むような雰囲気か

業務・仕事内容

☑働く理由は何か

☑会社を選んだ理由は何か

☑望んでいる仕事は本当に望んでいることか

☑具体的に仕事としてやるイメージがついているか

☑最初にやる仕事は何か理解しているか

☑研修内容は何か

☑入社して何を学びたいか

☑入社してどんな経験を積みたいか

☑入社してどんな知識を得たいか

☑将来的に自分自身はどうなりたいか

☑最終的に何をやりたいか

☑やりたいこと以外の仕事をどれだけ予測しているか

☑もしやりたくない業務が来たときにどうするか

 

これに当てはめていけば、今よりも安心して入社できるようになります。

ぜひ参考にしてみてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。