毎年秋ごろになると、一気に増えてくる相談があります。
それが、【公務員から切り替えた人の就活相談】です。
「公務員を今まで頑張っていたけど落ちてしまった。切り替えたいけど、みんなとはかなり遅れを取っているので、これから良い企業に就職できるか不安です」
「教員採用試験を頑張っていたけど、テストでダメだと分かり、今から切り替えて始めようにも自分が何に向いているのかわからない」
などなど、多くの学生が焦りや不安を持っています。
ここでは、公務員から切り替えた学生を長年支援してきた経験と実績から
【公務員から切り替えたときにまずやるべき基礎の基礎】というのをお伝えいたします。
公務員から切り替えたときにまずやるべき3つのこと
公務員から民間に切り替えたらやるべきことは以下の3つです。
- 公務員と民間企業の違いを理解する
- 自己分析と企業研究と面接対策を同時に実施する
- 「就職ナビ」よりも「就職エージェント」に登録する
それぞれどのようなことをすればいいか、具体的に解説していきます。
1.公務員と民間企業の違いを理解する
「えっ!?そんなこと必要!?」と思うかもしれませんが、
公務員と民間企業の違いを理解してから臨まないとなかなかうまくいきません。
なぜ理解をする必要があるのかというと、企業が求める人物が全く異なるからです。
雇う側を考えてみればわかりやすくなります。
公務員は、住民や企業などから税金でお金をもらいます。
利益を考えずに本当に国民や市民のために貢献することで、責務を果たしていくのが仕事です。
なので、試験を通過する学力を持つ人や言われたことを着実に遂行できる人が求められます。
民間企業は、市場の中、競争を勝ち抜いて利益を上げています。
本当に顧客のためにやっても利益にならなければ企業は潰れてしまい、生き残れません。
なので、利益を上げられる人や主体的に動ける人が求められます。
この違いをまずは理解しておくことが大前提として必要です。
今すぐできるTodoリスト
・以下の質問の回答を用意しておく
-なぜ公務員を志望したのか
-なぜ公務員から民間企業に切り替えたのか
-公務員と民間企業の違いは何か
2.自己分析と企業研究と面接対策を同時に実施する
短期間で面接の準備をするために、
「まずは自己分析から」という考えは一旦捨てましょう。
就活でよく言われる3本柱の「自己分析」「企業研究」「面接対策」を
別々に考えている人が多いですが、一緒にやった方が効率的です。
1.自分の持っている価値観・強み・興味関心を書き出す(自己分析)
2.企業の求める人物像を書き出す(企業研究)
3.求める人物像に当てはまる自分の価値感や強みを見つける(面接対策)
一番苦労するのが自己分析です。
企業研究もどこまでやったらいいかわからないという声も多く聞くので、
わかりやすい基準を作ってみました。
1.企業理念や社長メッセージなどから読み取って、企業が何を大事にしているのか説明できる
2.「顧客は誰か」「何を扱っているか」「どのように提供しているか」を説明できる
3.上記2つから仮説を立てて「どんな人が求められるか」を説明できる
ここまでできれば、企業研究は完璧です。
今すぐできるTodoリスト
・以下の質問の回答を用意しておく
-あなたの強み・弱みは何ですか
-学生時代に頑張ったことは何ですか
-企業を選ぶ上で大事にしたいことは何ですか
3.「就職ナビ」よりも「就職エージェント」に登録する
ある程度準備ができて、本格的に企業を探そうとなったときに、
まず思い浮かぶのが就職ナビ(リクナビやマイナビ)だと思います。
就職活動を始めるなら、まずは就職ナビに登録しよう!というのが一般的な流れですが、
切り替えた時期(夏や秋)ではもう良い企業は掲載終了しているケースが多くあります。
そこで良い企業を見つけるために登場するのが、就職エージェントです。
なぜ就職エージェントに登録する方が良いかというと、
企業を探す以外にも多くのメリットがあります。
1.ナビには掲載していない企業を紹介してくれる
2.無料で自己分析や面接対策の手伝いをしてくれる
3.自己PRや志望動機などの添削も無制限
企業に関して言えば、「就職エージェントにしか掲載しない企業」も多数あります。
いわゆる名前は聞いたことないけどものすごくホワイトな企業は、
就職ナビだと学生から見つけてもらえないため、
直接紹介できる就職エージェントに頼むわけです。
しかも、自己分析や添削など、幅広いサービスを無料で受けられるため、
登録してうまく活用すれば効率よく進められます。
全国に約20,000社あると言われるエージェントの中から、
おすすめを記載いたしますので、まずは登録して面談してみましょう。
JobSpring
株式会社Rootsが運営しており、入社後の活躍まで考えている就活支援サービスです。
- 学生のキャリアに着目した紹介企業や非公開求人が約1000件
- 内定率は91.7% 、早期離職は0.1%
- すぐに求人紹介するのではなく、徹底的に自己分析からスタート
- 志望業界や職種が決まっていない
- いつでも何でも聞ける手厚いサポートがほしい
- 自分に合った優良企業を紹介してほしい
※詳細はこちら
キャリセン就活エージェント
シンクトワイス株式会社が運営しており、新卒就職エージェントのパイオニアとして、
精度の高いマッチングを実現することで信頼を得てきたサービスです。
- 年間取引企業1,000社以上、非公開求人多数
- これまでに6万人以上の学生が利用
- 当社のサービスを利用した時の内定獲得率は5.4倍
- ナビサイトでは出会わなかったような企業と出会いたい
- 内定を取るための面接対策を実施したい
- 強みや価値観を明確にして、会社選びの軸を作りたい
※詳細はこちら
今すぐできるTodoリスト
・就職エージェントに登録する
-面談を実施して準備してきたことをブラッシュアップする
-合う企業を紹介してもらう
公務員志望が企業に与える印象
公務員を志望していたということだけで、
企業には「どうせまた公務員を目指すんでしょう」という印象を与えます。
採用する企業からすると、将来辞めるリスクがある人を採用はしません。
実際に企業から
- 公務員志望していた人はまた公務員を受けるから辞めそう
- 民間と公務員だと考え方が異なるため合わなそう
という声をもらったこともあります。
ただ、一方でプラスな印象を持つこともあります。
それは、勉強を頑張れる真面目な印象です。
公務員の学科試験の勉強は非常に大変でSPIとは比にならないくらい大変です。
そのため、勉強することが求められる企業であればプラスに働くでしょう。
民間に切り替えた理由は必ず聞かれる
企業に与える印象でもお伝えした通り、
企業は「また公務員を目指すのではないか」ということを懸念します。
その懸念を面接で聞かれるので払しょくする必要があります。
そのため、「なぜ公務員から民間に切り替えたんですか?」という質問の回答は、
どの質問よりも綿密に準備しておくと良いでしょう。
その理由が浅ければ浅いほど、落とされます。
ぜひ大学のキャリアセンターやエージェントに添削してもらいましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
ここまでお伝えしたことを簡単にまとめます。
公務員から民間に切り替えたらやるべき3つのこと。
- 公務員と民間企業の違いを理解する
- 自己分析と企業研究と面接対策を同時に実施する
- 「就職ナビ」よりも「就職エージェント」に登録する
※JobSpringやキャリセン就活エージェントのようなエージェントを活用する
企業には、「また公務員を志望するため離職するのではないか」
という印象を与えるため、
「なぜ公務員から民間に切り替えたんですか?」という質問の回答は、
綿密に準備して練習しておくと良いでしょう。
今回書かせていただいたことは、はじめの一歩に過ぎません。
ただ、はじめの一歩を早く踏み出すことが大事です。
少しでもお役に立ててると嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。