コロナウイルスが広がって、経済に大打撃を与えています。
実際に私の知り合いの飲食店は、
店を閉じることに決めたということを聞き、とても悲しくなりました。
これから就職活動を始めようとする人にとっては、
就職した企業が1年も経たずに倒産するとなると死活問題です。
ここでは、様々な業界の企業の話を聞いて、実際に現状どうなっていて、
将来はどんな感じになるのか、というのを考察ではありますが、お伝えいたします。
伸びる可能性がある業界
伸びる可能性がある業界は以下の3つの業界です。
- 情報・ネットサービス業界(IT業界)
- 人材派遣業界
- 広告業界(インターネット)
それぞれ解説していきます。
情報・ネットサービス業界(IT業界)
家にいても仕事ができるように、企業はIT投資を始めています。
例えば、Web会議で使われる「Zoom」やオンライン商談に使われる「bellFace」など、
昔は「面倒だから」という理由で使われなかったものが、一気に導入されています。
また、在宅勤務が増える中で、ローカルに保存するのではなく、
クラウド上でデータを保存するクラウド化というのも進んできそうです。
人材派遣業界
企業が正社員で採用しなくなる理由として、
人件費がかかるため、ということがあげられます。
その人件費を抑えるために、正社員ではなく、
派遣という非正規雇用の需要が増えます。
また、法律で同一労働同一賃金の導入が進んでおり、
派遣する側の売上増が見込まれる可能性が高そうです。
広告業界(インターネット)
家でスマホを見て過ごす機会が増える中、
多くの人が見る可能性があるところに広告を打つのは当然です。
インターネット広告は、業界的にテレビCMを抜いて1位になりましたが、
このコロナウイルスの影響で、より伸びるのではないかと思います。
衰退する可能性がある業界
衰退する可能性がある業界は以下の3つの業界です。
- サービス業界(百貨店や外食、旅行・ホテル業など)
- 鉄鋼や自動車業界(主にメーカー)
- 物流業界
それぞれ解説していきます。
サービス業界(百貨店や外食、旅行・ホテル業など)
人の移動が規制されている中、間違いなく影響を受けるのはサービス業です。
ここでは、ドラッグストアやコンビニ、
スーパーなど日用品や食品を扱っているものはいれていません。
ある旅行会社は、すでに売上高1250億円下方修正を行い、
ある航空会社は1.3兆円の融資枠を要請しており、
すでに影響が出始めているのも事実としてあります。
インバウンドで成り立っていたのが、
訪日外国人が激減して成り立たなくなってきています。
鉄鋼や自動車業界(主にメーカー)
エンドユーザーの需要が減ったのも影響してきますが、
各自動車企業が国内外の工場を停止したことによる生産台数の激減や、
建設業界が建設をストップしたことで影響が出始めています。
すでにある自動車メーカーは、
希望退職という名のリストラを始めているところもあります。
物流業界
貿易戦争の時から続いていますが、
主に国際関係の物流が影響を受ける可能性が高いです。
国境を超えるだけでウイルス拡散のリスクが伴うため、
輸出額は11.7%減とニュースであるように、あまり多くの物資を輸出入できません。
そのため、必要最低限のものしか運ばない、という傾向になりそうです。
収束した後はどうなるのか
アメリカのハーバード大学の研究者が「2022年まで続く可能性がある」と発表したり、
ある医師は半年後には収束するといったり、様々な情報が飛び交っています。
私の見解として、上記で挙げた衰退する可能性がある業界は一時的なものとそうでないものがあると考えています。
旅行やホテル、外食、ウエディングなどは一時的なもので、
需要は回復すると思います。
訪日外国人も増え、インバウンド事業も同じです。
ただ、一時的でないものは、「Web化」できるものは衰退していくと考えます。
ここ1ヶ月で確実に「Web化」 ということで、ネット口座の開設数が増えたり、
OTT動画ストリーミング、デジタルニュースやメディア、
eラーニングなどの企業の成長率が高くなっていたり、すでに影響が出てきています。
今まで踏み出せなかったWeb商談やWeb説明会、
面接など、不可抗力が働いてWeb化していったものも含みます。
より一層、「リアル」に求めるものが高くなってくるため、
なくなる仕事が出てきたり、新しい仕事が生まれたりしてくると思っています。
まとめ
この記事のまとめをお伝えします。
伸びる可能性がある業界は以下の3つの業界です。
- 情報・ネットサービス業界(IT業界)
- 人材派遣業界
- 広告業界(インターネット)
衰退する可能性がある業界は以下の3つの業界です。
- サービス業界(百貨店や外食、旅行・ホテル業など)
- 鉄鋼や自動車業界(主にメーカー)
- 物流業界
富士フィルムがフィルム会社から美容ヘルスケアに変わったり、
トヨタ自動車が自動車会社からモビリティカンパニーになろうとしていたりと、
常に変化が求められます。
この状況を「成長のチャンス」という捉えている企業は、生き残る可能性が高そうです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。