就活とキャリア形成日記


このサイトは「新卒/未経験者」の方が、自らの力で主体的に就職選択ができるようなヒントと考え方が中心です。

4,000人以上の就職を支援してきた就職活動ノウハウと、100社以上の採用コンサルティングをしてきたノウハウを掛け合わせた「就活攻略完全版」をお伝えします。

就職(転職)活動でなかなか上手くいっていない方や、入社した会社に違和感を抱いて転職を考えている人のお役に少しは立てるかと思っています。


就活成功の秘訣!業界を絞った時のメリットとデメリットとは?

就職活動において、企業を選ぶ基準として挙げられる「業界」。

 

業界は絞った方が面接で聞かれたときに一貫性がある!

業界を絞りすぎるとうまくいかない、、、

 

などなど、いろいろな話を聞くことがあると思います。

これまで4000人以上の求職者を見て、実際はどうしたら良いのかをお伝えします。

 

業界・業種・職種の違い

そもそも、業界、業種、職種の違いを解説します。

イメージは以下の図です。

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業種とは、その企業が携わっている分野のことを指します。
総務省統計局が定めている日本標準産業分類の「産業」に準拠し、

証券コード協議会が分類したものが一般的です。

大分類が10で、その下に33の中分類があります。

 

業界とは、業種を取り扱う事業やサービスによって、より細かく分類したものです。
食品業界、化粧品業界、自動車業界などが挙げられます。

 

職種とは、企業内の役割を指します。
営業職やシステムエンジニア職、コンサルタント職などが挙げられます。

業界を絞って就活をするメリット・デメリット

それぞれのメリットデメリットを下記に記載しました。

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業界を絞ったときのメリット

業界の説明を何度も聞くため、業界に対しての理解が進みます

また、面接でよく聞かれる「どういった業界受けているの?」という質問に対して、

一貫性があるため、解答しやすくなります。

 

業界で絞るとナビの検索でヒットするのは大手企業だけではなく、

中小企業も出てくるので、幅広く見れる可能性があるのも事実です。 

 

業界を絞ったときのデメリット

何といっても、求める能力や志向性が合致していなければ、ずっと受からないことです。

そして、絞って失敗して方向転換した後、

すでに時間が経過しているため、他に受けられる企業が減ります。

また、これは意外ですが、

「なぜその業界なのか」を他業界と比較しての回答ができないと落ちる可能性もあります。

 

業界を絞らなかったときのメリット

幅広く見れるため、意外な自分の知らない可能性に気づけます

また、確率論的には、内定取れる確率が上がります。

選ばなければ1社以上は確実に内定をもらえるでしょう。 

 

業界を絞らなかったときのデメリット

面接において、受けている企業に一貫性がないという評価を受ける可能性があります

また、業界理解、仕事理解が浅く広くになり、

結局、企業を何で選んだらいいのかわからなくなることもあります。

失敗しない業界の絞り方

上記では業界を絞ったメリットデメリットをお伝えしました。

 

では、具体的にはどうやって業界を絞ったらいいでしょうか。

オススメは、職種を決めた後に業界を決めることです

 

理由は、結局入社してやることは仕事(職種)だからです。

過去にあった事例をご紹介します。

食品業界に入社をしたくて、営業や製造、品質管理など、

手あたり次第受けて、内定をもらえたとします。

 

入社後に営業職に配属になり、

やっと好きな食品に携わられると思い意気込んでいました。

 

ただ、実際に営業をやってみると営業という仕事が向いていませんでした。

交渉するのが苦手、売上目標を追うのが苦痛などなど。

 

結局、入社して1年も経たずに辞めてしまいました。

この事例から、【好きなものに携われても仕事が向いていないと苦痛になる】

ということがわかるかと思います。

 

そのため、向いている仕事を決めてから業界を決めることをオススメします。

まとめ

業界を絞るも絞らないもどちらが良いとはありません。

業界を絞っても絞らなくても、どっちでも成功している人もいれば失敗している人もいます。

大事なのは、「明確な理由なく業界を絞る」ということは危険ということです。

志望する理由が下記2つのどちらかに当てはまったら危険です。

 

・条件(例:福利厚生、勤務地、ワークライフバランスなど)

・興味(例:好きだから、興味があるからなど)

 

なぜなら、その理由は企業が一番求めていないことだからです。

特に「好きだから」は危険で、それであれば企業は消費者であることを望みます。

 

失敗しないためには、業界というより、職種で企業を見た方が良いでしょう。

食品業界であれ、化粧品業界であれ、実際にやる仕事は営業職だったり企画職だったりするためです。

 

つまり、職種(仕事内容)が自分自身の向き不向きと直結するため、職種で見ることをオススメします。

 

少しでも参考になれば嬉しいです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。