就職活動をしているときに必ずといっていいほど悩むこと。
それは、
「内定をいただいたときに、本当にこの会社で良いのだろうか」
とりあえず、内定承諾書にサインして、もっと良い会社探せばいいや!
なんてことをやったら企業側はたまったもんじゃありません。
内定承諾書に法的拘束力はないのですが、なんか心苦しい。
しかも内定を承諾して、周りの人に話したら「え?その会社やばくない?」なんてことを言われることも。
入社後に「こんなはずじゃなかった、、、」と思わないためにも、
事前にGAPを最小限に抑える必要があります。
ここで取り上げるのは、「間違った企業選びの軸」によってGAPが大きくなり、
退職に繋がるケースとしてよくある3パターンをお伝えします。
入社後GAPが起こりやすい3つの企業選びの軸
入社後GAPが起こりやすい3つの企業選びの軸は以下の3つです。
- 労働条件で選ぶ
- 人間関係(社風)で選ぶ
- やりたいことで選ぶ
それぞれ解説していきます。
1.労働条件で選ぶ
ここでいう労働条件とは給料、勤務地、転勤の有無、残業時間などです。
想定されるGAP
- 採用時に勤務地は東京と言われたけど入社したら大阪に配属
-
残業時間が10時間と聞いていたけど40時間もある
- 初任給20万円と聞いていたが、基本給が4万円でボーナスがほとんどもらえない
労働条件は自分ではコントロールできないことが多いです。
勤務地や転勤に関しても、営業所が全国にあるのであれば、
転勤なしと言っても可能性は0ではありません。
また、残業時間もナビなどに掲載されているものは、
12ヶ月を平均して出したものです。
繁忙期はもちろん書かれた時間よりも長くなります。
給料に関しては必ず確認してください。
基本的な給料の内訳は「基本給+諸手当」です。
初任給20万円(内訳:基本給10万円+見込み残業7万円+営業手当3万円)なんてこともあり得ます。
2.人間関係(社風)で選ぶ
今やほとんどの人が重視する「社風(会社の雰囲気)」ですが、退職理由で一番多いのも人間関係です。
想定されるGAP
- 面接で会った人はものすごく良かったけど、今の上司は全然違う
-
入社前はフレンドリーだったのに、入ったとたんあまり話さなくなった
- 優しい社風から、厳しい社風に変わった
説明会や面接で「この人と働きたい!」と思っても、
必ずしも一緒に働くとは限りません。
実際に私も面接で5~6人と会いましたが、
その人たちと一緒に働いたことは今までありません。
部署によって雰囲気が違う企業もあるのも事実です。
また、入社前はあんなに優しかったのに、
入社した途端厳しくなった、、、ということも良く聞きます。
入社前はまだ「お客様」として扱われるので優しくするのは当然です。
3.やりたいことで選ぶ
面接で「入社したらやりたいことはなんですか?」と聞いて、
「そのやりたいことならうちでできる」と言っていたのにも関わらず、
できないことが、結構あります。
想定されるGAP
- 企画がやりたかったけどできない
- 人との役に立ちたい!という漠然としたやりたいことで、実際の仕事とのGAPが大きい
- すぐにキャリアチェンジできるといってたけど結局いけない
会社という組織は、個人個人がやりたいことをやっていたら成り立ちません。
もちろんやりたいことが何か、どんなレベルなのかにもよりますが、
学生が考える「やりたいこと」は、理想と現実のGAPが大きいことが多いです。
実際にやりたいことと仕事(ビジネス)がどう結びついているのかを理解しておくといいかもしれません。
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内定承諾前に確認した方が良いこと
1.労働条件の細かいところ
給料の内訳、社会保険は完備しているか、住宅手当の条件は何か、
モデル年収はどのくらいか、など働く上で大事なことです。
もちろん、入社したら変わる可能性もゼロではないですが、
事前に確認できることはしておきましょう。
2.細かな仕事内容
可能であれば、年の近い先輩社員との面談を組んでもらいましょう。
既存営業しかないと聞いても、新規営業をさせられることもあります。
事務と聞いていたのに営業をやらされることもあります。
自分自身が明日から働くとなったときにイメージできるくらい、たくさん聞きましょう。
内定取得後に細かいことは確認しましょう
良いところは説明会や面接でいろいろと聞きますが、悪いところはあまり教えてくれません。
ただ、選考の途中で聞いてしまうと、マイナスなイメージを持たれてしまいます。
そのため、内定を取得した後に細かなところを確認すると良いでしょう。
入社後GAPが起こりやすい3つの企業選びの軸ということで書きましたが、
大事なのは「自分は何があれば続けられるのか」というものを持っておくことです。
過去、継続して何かをやった経験がある方は、
「なんで続けられたか」というのを考えてみてください。
そういう経験がない方は、「なんで続けられなかったか」を考えてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。