【はたらくリアル #】シリーズは、様々な業界の方にインタビューをして、表も裏ない、生のはたらくことの実態を知ってもらうことを目的に書いています。
少しでもあなたのキャリア形成のプラスになれば嬉しいです。
※あくまで働いてる人の主観です
今回は、冠婚葬祭業界の営業職で働いている方の【はたらくリアル】をご紹介します。
簡単な人柄紹介
小学校からサッカーを始め、高校までがっつりサッカー生活に浸る。大学では複数のアルバイトを経験し、約8ヶ月間の留学も経験。
もともとサッカーの記者やサッカーに関わる仕事をしたいと思っていたが断念し、現在は1年目として目の前の仕事に向き合っている。
足で稼ぎまくって自分の目と耳で感じて他人に何と言われても自分でここというのを見つける
私:まずはじめに、どんな就活をしていたのか、教えてください。
彼:就活の一番初めは、3年生の冬休みに大学主催の「就活を始める」講座に出席したことです。そこからスタートしました。そこから合同説明会に行きまくり、リクナビを使いながら就活をしていました。
私:初めはどういった業界を見ていたんですか?
彼:最初は京急に興味があったので鉄道業界を見ていました。理由としては、横須賀に住んでいて京急がメインでよく乗っていたため思い出があるし、京急沿線の街開発がしたかったんですよね。
私:なるほど。他にはどんなところ見てましたか?
彼:他にはビールが好きだったのでビール会社です。アサヒビールでビール作ってみたいとか思ってました。でもここで迷いが生じたんですよね。やりたいことはあるけど、そこまで熱意を持っていなかったんです。
やりたいことをやればいいのにためらっちゃう。それは、大きい仕事を自分がやっていいのか、自分にできるのかというのがあったんです。
私:そうなんですね。できるかどうか不安に思うんですね。
彼:いろいろな説明会には行ったが「やってみたい!」と思うけど、決め切れることができなかった。そこから「ここでどういう会社に入ったらいいのか」というのを考えるようになったんです。4年生の4月くらいですね。そこで出てきたのが3つ。
「会社の雰囲気」
「休日」
「会社の本社、勤務地」
そこから業界、業種は絞っていませんでした。
私:それだと結構大変そうですね、、、
彼:そうなんです。「どんどん足を使いなさい」「興味を持っていなくてもとりあえず行きなさい」と思って6月くらいから、20~30社説明会受けました。そうすると説明を聞いたときに素直に受け入れられたんですね。業界や職種について。
ネットだけの情報だと嘘がのっていることがある。「自分の見た情報が正しい」と思ったので、自分は足で稼ぎましたね。その中で一番良かったのが今就職したところです。
私:素晴らしいですね!今はどんな仕事をしているんですか?
彼:営業として働いてます。お亡くなりになられた方の遺族の方と相談します。具体的にはこんな感じです。
1日スケジュール
9:00 出発
10:00 警察署到着、検案
10:30 警察署から出発
14:00 本社で安置
15:00 ランチ
16:00 祭場
17:00 帰社、MTG
19:00 帰宅
1日6人を引き取ったりして、お昼ご飯食べれないこともあるし大変ですよ。17時定時なんですけど、終わったのが19時30分くらいです。
私:入社してからはどんな感じで今に至るんですか?
彼:最初は3ヶ月間、運営部というところにいて式場内の準備、いす引き、焼香案内、住職と打ち合わせなどをやっていました。そしたら最初の上司が2ヶ月で辞めてしまい、6月は上司がいない状態で過ごしました。笑
そして、7月に同期と一緒に、営業部で仮葬チームに異動して今にいたります。年間600件回していたので大変だと聞いていたのですが、正直やりたかったので心の中では「やったー!」って喜んでました。
異動したら警察署に行ったり、なくなってしまった家族との相談に同席したりして、もう1人でやっているところもあります。
私:結構大変そうですね。どういったところが大変ですか?
彼:夏と冬が繁忙期なので、忙しいですね。夏は熱中症があったり、腐るスピードが速いから匂いが出て発見されやすいし、冬は寒いから風呂で見つかるのが多いです。
特に8月のお盆は、会社で保管できる数を超えてしまったため、面会所に保管しないといけない。面会が増えるので移動しないといけなくて大変でした。
私:どういった営業をするのかイメージができないのですが、、、
彼:基本的に警察からの依頼されます。女性の営業が警察から依頼をもらえるように係長と仲良くし、会社の名前を憶えてもらうことが大事です。そこで仕事を引き受けたら、ご家族に見積もりを出します(交通費、安置するのでお金をもらうため)。
また、ご遺体が霊園かお寺かというのでも違います。お寺なら、家族は「火葬だけでいい」というのですが、住職が「式を挙げないとだめ」となり、基本的に住職がやりたいようにやります。そこの調整とかも大変ですね。
私:逆にやりがいを感じるときはありますか?
彼:やりがいは、ご家族の方に相談されることが多くなってきたため、やりがいを感じ始めています。また、だんだんできるようになってきたので、自分で考えて動けるようになったのも大きいです。結構体を動かすことが多いのでそれが好きな方はいいですね。
私:確かに頼られたり相談されたりすると嬉しいですよね。入社してからのGAPってありましたか?
彼:あまりないですね。仕事は葬式よりもご遺体を集めるイメージで、葬儀屋で営業部って何?と思ったし、営業はグロいのを見るんだろうなと思ってました。けどそんなにないし、やるだけなので慣れましたね。
私:慣れるんですね。
彼:そうですね。それより私は会社の雰囲気を大事にしていたので、そこはGAPがあまりないです。個人個人は変わってる人がいますが。実際に入社する前に研修があったのも良かったですね。社内研修だと式を身に行ったり、社外研修は全国の人がダスキンのスポンジを飛込営業で売るという過酷なやつ。もうやりたくないですね。笑
私:将来的にどういうキャリアとか考えてますか?
彼:今は独り立ちをしたいと思っています。1人で仕事するのが好きだし、自分の思うようにできると楽しいです。そして、仕事を任せられるようになりたいと思っています。
でも少し「俺、人生葬儀屋で終わっていいのかな?」と思っています。けど会社として葬儀屋以外でやっていこうという感じになっているので、大丈夫そうかなと思ってます。
もっと将来的には、サッカークラブチームを作って経営したいですね!ずっとサッカーをやっていたので。
私:いいですね!私もサッカーやってたのでぜひ作ってください!応援します!
最後に後輩に伝えたいことはありますか?
彼:大学生という時間内でしか経験できないことをたくさんしてほしいと思っています。何でもいいけど、海外に行ってほしいですね。異文化を感じることで、自分の考えの幅が広がるし、視野も広まる。私も行った時、全部初めての体験だったので。話せるネタも増えるし。
でも、フリーターだけにはなってほしくないですね。私は、親に大学まで行かせてもらってるのに最悪な息子だなと思ったので正社員に就職したので。
私:ありがとうございました!
少しでも「はたらく」ということの参考になれば嬉しいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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