就職活動をしているときに必ず耳にする「自己分析」という言葉。
就活本にはいろいろな方法が載っていますが、果たして何が良いのかわからない。
私自身も就職活動を始めるとき、情報過多すぎて、右も左もわかりませんでした。
そして取った行動は、ひたすら自己分析セミナーに参加することです。
数えてみたら50回以上も参加し、50種類以上のもの自己分析を実践していました。
その中から、選りすぐりの「実際に効果のある」自己分析の仕方をお伝えします。
究極の自己分析のやり方3選
ここでは様々な自己分析を実施してきた中で、
一番効果があってやりやすい自己分析のやり方をお伝えします。
以下の3つになります。
- モチベーショングラフを書く
- 意思決定の理由を整理する
- やりたいことよりできることを探す
それぞれ解説していきます。
1.モチベーショングラフ
今までの人生を振り返って、モチベーションの上下を整理する手法です。
これによって、自分が何でモチベーションが上がるか、下がるかがわかります。
それがわかれば、仕事において、どんなことがあれば頑張れるかがわかるため、
王道ですがかなり効果ありです。
※イメージ図
※このモチベーショングラフからからわかること
「周りの人たちから評価や注目されるとモチベーションが上がる」
「何をするにも努力した結果が出ないとモチベーションが下がる」
「周りの人たちとの関係でモチベーションが上下する」
つまり、この人は「評価」「努力が結果として出る」ような環境で働くと良いということになります。
以下のことを参考にして、過去の出来事を思い出してみましょう。
小学校
運動会、合唱コンクール、委員会、クラブ活動、
給食、掃除、教室、遠足、課外活動、修学旅行など
中学校
体育祭、合唱コンクール、委員会、部活、
クラブチーム、英語、先輩後輩、大会、受験、修学旅行など
高校
体育祭、文化祭、部活、委員会、文理選択、他校との交流、
修学旅行、総体、受験、センター試験、春休み、過去問、赤本など
2.意思決定の理由を整理
あまり知られていませんが、人は1日に9,000回意思決定をしています。
その理由をひも解くことで、「どんな会社が合うのか」がわかるというものです。
主な意思決定としては、大学選び、高校選び、部活選びなどの【選択理由】や、
なんで辛かったのに部活を続けたのか、受験勉強を頑張ったのか、
【続ける理由】を探すことです。
例)大学を選ぶ理由
①心理学を学びたかった ⇒ 面白そうだから
→心理というもやもやしたものを考えるのが好き
②家から近いところで選んだ ⇒ 通学が面倒で大変だから
→家という安心できる場所が近くにある企業が良い
例)部活が辛かったけど辞めなかった理由
①仲間がいたから頑張れた ⇒ 一緒に頑張る仲間がいる環境なら続く
→一緒に働く仲間が大事
②自分が成長を実感できたから頑張れた ⇒ 成長を実感できる仕事なら続く
→自分の成長が感じられる仕事に就くことが大事
3.やりたいことよりできることを探す
やりたいことは、その時々の興味・関心なので変わります。
小学校や中学校のときにやりたかったことと、
今現在やりたいことは変わっていると思います。
それは、いろいろな情報や知識が入ることで、
選択肢が増えた中でやりたいことを選ぶからです。
一方、できることは今まで積み重ねてきたものなので、あまり変わりません。
例えば「自分に負けず嫌い」「提出期限は必ず守る」「人の気持ちを感じ取る」など、
その人の価値感そのものを表すものです。
いやいや、そんなことで?というかもしれませんが、
実際に「幼稚園から大学まで無遅刻無欠席です」とアピールして内定を勝ち取った方もいます。
無意識でできていることを、仕事でどうやって活かすかを考えましょう。
そして、得意なことを活かすためには、
どんな環境、仕事がいいのかを探していきましょう。
- 苦にならないことは何か?
- 周りができていなくて自分は当たり前にできていることは何か?
- これだけは私自身、ゆずれないものは何か?
上記の観点でできることを探してみましょう。
自己分析はどこまでやるのか
自己分析は大事とよく聞きますが、どこまでやればいいのか悩むと思います。
自己分析が完璧となる一つの基準として、
自分自身の価値観とそれに紐づく経験を語れることです。
上記の例で記載した価値観はこちらです。
「努力が結果として出る仕事が大事」
「自分の成長が感じられる仕事に就くことが大事」
「一緒に働く仲間が大事」
そして、その価値観に「なんでその価値観になったか?」という問いに
答えられるようになれば、自己分析は完了と思って問題ないと思います。
自己分析と企業研究はセットで行う
全セミナーで共通して言っていたのが、
自己分析を単体でやっても意味がない、ということです。
自分を知りながら、相手(企業・仕事)を知る。
自己分析と企業研究はセットでやると
「自分に合う仕事」「自分に合う会社」が見つかります。
例えば、先ほど記載した価値観と照らし合わせると、
「努力が結果として出る仕事」 ⇒ 選考企業の仕事内容で叶えられるか?
「自分の成長が感じられる仕事」 ⇒ 選考企業の仕事内容で叶えられるか?
「一緒に働く仲間」 ⇒ 一緒に働く社員と合っているか?
このように確認すると、自己分析した価値観が合うかどうかがわかります。
ぜひやってみてください。