就活とキャリア形成日記


このサイトは「新卒/未経験者」の方が、自らの力で主体的に就職選択ができるようなヒントと考え方が中心です。

4,000人以上の就職を支援してきた就職活動ノウハウと、100社以上の採用コンサルティングをしてきたノウハウを掛け合わせた「就活攻略完全版」をお伝えします。

就職(転職)活動でなかなか上手くいっていない方や、入社した会社に違和感を抱いて転職を考えている人のお役に少しは立てるかと思っています。


【就職活動の選択肢】内定をもらった会社と他の選択肢

就職活動をしている大学4年生とお会いする機会があるのですが、こんな相談が最も多くあります。

 

「今、内定を1社をもらっていて、そこは悪い会社ではないです。

すごい迷っていて、今からやっても中々その会社以上に良い会社が見つからないと思うんです。

そこに入社をするのが良いか、既卒で就職活動をするか、就職浪人をするか、どれがいいですか?」

 

後悔ない選択をしたいが、リスクも負いたくない。

 

そんな方のために、それぞれの選択肢を取った学生たちの“生の声”を聞いたので、参考になれば嬉しいです。

新卒として内定先に入社するメリット・デメリット

今の内定先に入社すれば、4月からは社会人になることができます。

ただ、納得していない状態で決断したら後悔が残るかもしれません。

 

その中で入社を決断した方から聞いた「メリット・デメリット」です。

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一番のメリットは何といっても「経歴」に傷がつかないことです。
経歴に傷がつくと、どんな理由にせよ転職の際に足きりにあって選考に進めないこともあります。

経歴を気にしてとりあえず入社してみたら、意外と良かったということもしばしばあります。

 

ただ、マイナスなことがあると「やっぱり就活をもっとやっておけば良かった」となるでしょう。

入社後に多かった声は、「本当にここで良かったのか迷いながら働いている」ということです。

入社して1ヶ月目から転職活動をする人も中にはいました。

既卒第二新卒の違い

ここで抑えておきたいのが、「既卒」と「第二新卒」の違いです。

よく混同しますが、全く別なので理解しておきましょう。

 

既卒

高校、専門学校、大学などの学校を卒業後、一度も就職したことがない人(社会人経験がない人)

 

第二新卒

高校、専門学校、大学などの学校を卒業後、就職して社会人経験3年未満の人

 

一番の違いは、社会人経験の有無です。

既卒就活するメリット・デメリット

既卒第二新卒の違いを理解した上で、既卒就活をした方のリアルな声です。

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メリットで一番多かったのは、時間的な余裕ができ、より多くの企業を見れることです。

就活をしようと思えばいつまでもできるので、

本当にやりたいことが見つかるかもしれないという声が多くありました。

 

実際に、既卒で1年就職活動をして、

本当にやりたいことが見つかって就職・活躍している人もいます。

 

逆にデメリットでは、就職活動のしにくさという声が多かったです。

データで、既卒の内定率は新卒の内定率の半分と出ているように、

なかなか書類選考が通過しなかったり、面接で落ちる回数が新卒の時より増えます。

 

これは企業が「中途」として採用するため、

応募に来る選考者が、第二新卒や経験者になります。

したがって、スキルも知識もない既卒が不利になるためです。

就職浪人するメリット・デメリット

卒業を意図的に伸ばし、自ら留年を選択して再度就職活動をすることを「就職浪人」と言います。

大学受験の浪人と同じ感じで、希望の企業に就職できなかった場合は、

就職浪人を選択することも1つの選択肢として広がってきました。

f:id:san3284:20210501221808p:plain最大のメリットは学生という肩書をまだ使えることです。

したがって、翌年の新卒採用スケジュールと同じ流れで進んでいきます。

リクナビマイナビなどのナビサイトは翌年のものに更新すれば、問題なく受けられます。

 

デメリットの声として多いのは、「昨年の内定先の方が良かった」という声がありました。

特に福利厚生や労働条件面で昨年の方が良かったという声が多かったです。

後悔しない選択をするための3つのポイント

良くも悪くも【現実】を知って選ぶ必要があります。

それでも迷う方に、後悔しないための選び方をお伝えします。

Point1 企業に求めることを明確にする

企業選びの軸や労働条件、福利厚生など、求めることをすべて書き出しましょう。

 

企業選びの軸は、より具体的にすると良いでしょう。

例えば、お客様から感謝される仕事が良いのであれば、

どんなお客様からの感謝なのか、どういう感謝のされ方をしたら嬉しいのか。

労働条件や福利厚生では、休日や勤務地、給料、会社独自の制度などです。

Point2 スコアリングをする

ここでは、企業に求めることを5点満点で点数を付けます。

以下のイメージです。

1点:当てはまらない

3点:わからない

5点:当てはまる

 

3点がついた場合は、企業に聞いて確認する必要があります。

あいまいな情報で判断するとGAPに繋がるので、しっかりと情報収集しましょう。

Point3 優先順位をつける

求めるものすべてが企業にあるとは限りません。むしろそんな会社はないと思います。

 

そこで大事になってくるのが、求めるものの優先順位をつけることです。

ただ、この優先順位をつけるときに注意が必要になります。

 

それは、求めることには変わりやすいものと変わりにくいものがあるということです。

入社後に「入社前と話が違う、こんなはずじゃなかった」となるのが一番怖いところです。

 

変わりやすいもの

仕事内容、人間関係(特に上司との相性)、キャリアなど

 

変わりにくいもの

休日数、企業の価値感、会社の制度など

 

上記の分類をした上で、優先順位をつけます。

ベスト5くらいを出したときに、Step2でスコアリングした点数が25点満点中20点以上であれば、

私個人の意見としては、内定先が相当嫌でなければ、内定先に入社しても良いかなと思います。

 

最終的に決めるのは自分自身なので、

判断できる材料をしっかり集めてから判断するようにしましょう。 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。