「学歴」という言葉を聞くと、良いイメージより悪いイメージを持つ方が多いと思います。
「学歴コンプレックス」という言葉があるように、応募者は自分の学歴を気にする人は少なからずいます。
採用する側も「学歴フィルター」ということで、大学で足切りをする企業も少なくありません。
実際に、早慶上智以上は説明会申込できるが、その大学以下だと申込画面にずっと「満席」と表示されていたこともあります。
企業がなぜ学歴を気にするのか、企業の採用に携わっているからこそわかることをお伝えします。
企業が学歴を重要視する3つの理由
学歴を見るということは、必ず企業に理由があります。
様々な企業から話を聞くのですが、大きく分けて3つ理由があります。
理由1 学歴=大学までの頑張った証
学歴は今までの努力の結晶と捉える企業もあります。
エントリー数が多くて1枚1枚見れない大手企業や有名企業などが学歴を重要視しがちです。
例えば、エントリー数(ES提出)が10万人いるのに対して、
人事が4人しかいない場合、1人当たり2万5000ものESを見ないといけません。
採用だけに時間を割ければいいのですが、人事の仕事は教育研修や受け入れ準備など採用だけではありません。
そのため、1枚1枚しっかりと見る時間がないのも事実です。
結果として学歴の高い人=優秀みたいなイメージがあるため、学歴で判断します。
理由2 仕事の特性上、地頭が必要
コンサルティング業界や広告業界、IT業界など、頭を使う仕事に多い理由です。
この仕事の特性は、答えのない問いに対して、様々な情報をもとに自ら道筋を立てて、解答を導き出すものです。
そのためには、頭の中で多くの情報を処理しないといけません。
多くの情報を処理して回答を導き出せる=テストの点数が高い
テストの点数が高い=勉強ができて学歴も高くなる
この構図が成り立っているため、企業は学歴を見ます。
理由3 企業内派閥がある
最近は聞かなくなりましたが、一部まだ学歴派閥が残っている企業があるのも事実です。
〇〇大学の学生は社内で多いから選考を通そう、〇〇大学は社内の派閥であまり良い評判を聞かないから辞めよう、みたいな塩梅です。
ただ、企業が様々な改革を進めているため、現在ではあまり気にすることはないでしょう。
企業のことを理解すべし
理由1はどうしようもできないのですが、理由2であれば学歴関係なくアピール次第で内定を取得できる可能性があります。
企業の仕事内容、特に「顧客」と「仕事の規模」を詳しく理解できれば、ある程度求められるものがわかります。
例えば、以下の2つだとそれぞれどんな能力やスキルが求められるでしょうか。
全然求められるものが違うのがイメージできるかと思います。
しっかりと企業研究をして、求められるものを把握し、その求められるものが私にあるとアピールできれば選考は通過するでしょう。
学歴よりも中身で勝負できる状態を作る
同じフィールドに立てば、学歴が上の人の方が有利になることがあります。
同じ土俵で戦わず、自らをアピールできる場を自分で創り出すことをオススメします。
例えば、もし以下の2人がエントリーシートを送ってきたらどちらを通過としますか?
居酒屋のアルバイトを週4日、サークルはフットサルサークルを週2日程度行う。
高校受験の時に、1日10時間勉強し、第一志望である早慶上智の大学に現役合格。
学生B(日東駒専のある大学)
カフェのアルバイトを週5日、サークルはテニスサークルを週1日程度行う。
高校受験の時に、1日12時間勉強し、第一志望である日東駒専の大学に現役合格。
企業の求めるものにもよりますが、一般的には学生Aを採用します。
ただ、ここに「学生BはOBOG訪問で10人以上の社員と会って熱意を伝えている」ということを付け加えたらいかがでしょうか。
企業によっては、学生Bの方が熱意があるからBを採用しようとなるかもしれません。
「+α」の価値を自分で創れば、学歴よりも内面を見てくれて採用される可能性が高くなります。
まとめ
学歴フィルターは残念ながら存在します。
ただ、学歴が全てではないことを企業も理解しているので、
学歴で少し不安な方は、「+αの価値」を創り出すことをしてみると良いと思います。
追伸
就活に関して、様々な情報を発信していきます。
Twitter:@moritakucareer
最後までお読みいただき、ありがとうございました。