就活とキャリア形成日記


このサイトは「新卒/未経験者」の方が、自らの力で主体的に就職選択ができるようなヒントと考え方が中心です。

4,000人以上の就職を支援してきた就職活動ノウハウと、100社以上の採用コンサルティングをしてきたノウハウを掛け合わせた「就活攻略完全版」をお伝えします。

就職(転職)活動でなかなか上手くいっていない方や、入社した会社に違和感を抱いて転職を考えている人のお役に少しは立てるかと思っています。


面接準備の重要性と企業の評価ポイント

面接の準備をするときに必ず準備をするのが志望動機です。

 

もちろん志望動機を考えるのは大事ですが、

志望動機を準備したのに聞かれなかったという企業もあります。

 

私自身、自社の面接官として面接を担当するのですが、志望動機は聞きません。

これは私の考えでもありますが、様々な面接を担当したことがある人に聞くと、

志望動機はあまりあてにしていないということを多く聞きます。

 

ここでは、なぜ志望動機は評価しないのか、志望動機以外に何を知りたいのかを、

様々な業界の人事、経営者、面接経験者の方の実体験をもとにお伝えします。

志望動機よりも知りたいこと

面接で人事や経営者が知りたいことは以下の3つです。

  1. 学生と企業との接点
  2. 企業研究はしっかりできているか
  3. 自己分析はどれくらい深くできているか

それぞれ解説していきます。

1.学生と企業との接点

企業が知りたいことは、企業と学生が「どれだけ合っているか」です。

 

それも、表面的な「営業志望だから」「人と話す仕事だから」ではなく、

もっと深いところでの接点になります。

例)

「顧客第一主義という考え方が、自分のアルバイトの接客経験と合致する」

「チームで仕事をするやり方が、サッカー部の経験と重なって活かせそう」

「早いうちから成長できる環境が、将来のビジョンに合っている」

2.企業研究はしっかりできているか

1つ目の接点を見つけるためには、企業研究をしないと見つかりません。

 

ただ企業研究をするのではなく、

企業の価値観を調べることや仕事研究をすることが大事になります。

 

企業の商品を覚えたとしてもあまり意味がありません。

ホームページの企業理念や行動指針などを見ましょう。

 

また、仕事内容は企業のホームページに記載がないケースがあります。

その場合は「〇〇業界 〇〇職 仕事内容」と検索すれば出てきます。

3.自己分析はどれくらい深くできているか

2つ目の企業研究ができていても、

自己分析がしっかりできていないと接点は見つけられません。

 

自己分析では、自分の価値観の言語化をしてみましょう。

ここでいう価値観は、過去の経験からくる「頑張れた理由」や「やりがい」です。

 

価値観が企業に合うかどうかを整理して、わかりやすい言葉で伝えられれば、

企業側の聞きたいことに答えられているといっていいでしょう。

志望動機を聞かない理由

面接本や就職セミナー等で、必ず面接で聞かれることとして挙げられるのが志望動機です。

企業と自分との共通点を伝えるんだよ!

企業のことを褒めるだけじゃだめだよ!

などなど、様々なことを聞きます。

 

学生が一番作るのに苦労するのも志望動機です。

 

でも、やっとの思いで作った志望動機を企業はあまり評価しません。

実際になんで評価をしないのか、企業の面接官に理由を聞いてみました。

 

A社「志望しているから面接に来ている。聞いたところで意味がない。」

B社「志望動機はいくらでもうまく作れる。

作るための努力は評価するが、うまく作れたからって会社で活躍するとは限らない。」

C社「聞いたとしても、本心で思っているかは証拠がない。」

 

志望動機は作り飾った鎧みたいなイメージでしょうか。

聞いたところで本当のところはわからないというのが多くの声でありました。

 

それであれば、志望動機よりもその人の価値感が出やすい質問をした方が良いという考え持つ企業はあります。

自己分析と企業理解を深めて接点を見つける

上記でもお伝えしましたが、接点の中でも深い接点が大事です。

企業の求めている接点は、「仕事内容」と「価値感」になります。

 

例えば、仕事内容であれば、以下のようなイメージです。

「人と長期的に関わって信頼関係を構築する仕事」

「自分が主体となってチームでできる仕事」

 

価値観であれば、以下のようなイメージです。

「利益よりも顧客を重視する」

「スピードよりも質を重視する」

 

仕事内容と価値観が合えば、

企業の中では活躍しやすいので、この2つを明確にすることが一番の準備になります。

まとめ 企業目線での準備をしよう

企業が知りたいことは以下の3つです。

  1. 学生と企業との接点
  2. 企業研究はしっかりできているか
  3. 自己分析はどれくらい深くできているか

そして、仕事内容と価値感の接点の深さを見られます。

企業がどんな人を求めているのかを知れば、アピールすることが決まるので、

無駄な準備をしなくて済むでしょう。

 

本気でその企業に内定をもらいたいなら、

有価証券報告書やニュース、業界動向などを調べるのも良いですね。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。